期末テストは通知表の数字を左右する重要なものです。できるだけ良い点数を取りたいものですが、限られた時間で効果的な勉強方法はあるのでしょうか。ここでは、期末テストの勉強はいつから始めるのが良いか、期末テスト対策に必要な勉強時間、期末テストに効果的な勉強方法について解説していきます。
期末テストの勉強はいつから始める?
テスト勉強に対しての考え方は人それぞれです。「普段から授業をしっかり聞き、基礎知識と解法が身についているので勉強は必要ない」「毎日学習塾に行っているので、それ以外に特別な対策は必要ない」といった方もいますが、多くの方はテストに準じた勉強をします。
期末テストの勉強はいつから始めるのが良いかという質問に正解はありませんが、「テスト範囲が発表されたとき」「テストの3週間前」というのが一般的なようです。
期末テスト対策に必要な勉強時間
期末テスト対策に必要な期間は上記で述べましたが、具体的にその3週間をどのように使ったら効果的な学習ができるのでしょうか。学習を効果的に進めるには、計画の作成が不可欠です。自分の課題を見つけ出し、課題を自ら解決できる人は、この計画の段階で入念な準備をしています。
試験は多くの科目、広い出題範囲に対応する必要があります。そのため、学習時間の配分を作成することは非常に重要なのです。勉強時間は1日3時間確保し、集中的に1科目を学習した方が集中力の面でも有効と言えるでしょう。
例えば、1時間半ずつ2教科、1時間ずつ1教科などと言った具合です。だらだらと長い時間学習するのではなく、時間と学習範囲を決めることでより多くの効果が望めるでしょう。
期末テストに効果的な勉強方法とは
学校の期末テストは、入試問題ほどテクニックに依存する部分は少ないと言えます。入試問題は、基本的な事柄の理解を測るだけでなく、応用力、想像力、記述力など総合的な能力を測る学習の集大成とも言えるものです。さらに出題範囲は全範囲に及ぶので、ある程度のテクニックと、過去の出題問題などの情報を頭に入れておくことも重要になります。
対して学校のテストは学習の理解度、解法の実用、記憶力などを測る傾向が強いものです。出題する先生は「自分が授業で説明したことを本当に理解しているか」を判断するための問題を作成する傾向があり、基礎的な理解を確認する内容に紙面の多くを使います。
これに対応する学習方法はずばり、教科書の内容を徹底的に理解すること、それに基づいた問題を解いて理解度を確かめることと言えます。用語、事象、決まり、解法の暗記はもちろん、過去に自分が間違えた問題の復習、理解が不十分でつまずいた部分のおさらいなどで、自分の弱点を補強しておくことも重要です。
まずは教科書を今一度徹底的に読み込み、分からない部分を洗い出すことから始めましょう。洗い出した部分は参考書などで理解を深めたり、先生や学習塾の講師などに質問して理解したりすることで潰していきます。そうすることで、テストの点数が上がるだけでなく、苦手意識の克服にもつながるので一石二鳥と言えます。
また、普段の学習で理解できていない部分を潰すことは、将来入試問題を解く時にも大いに役立つことです。先述の通り、入試問題の出題範囲は全ての項目なので、「ヤマを張る」「出そうなところだけ学習する」と言ったことはあまりに非現実的です。普段から基礎的なことをしっかりと習熟できていれば、対応の幅が広がり点数がアップするので、定期テストの勉強は疎かにしないことが重要なのです。具体的な点数目標を立てるのも良いでしょう。
前回テストより10点アップ、学年順位10位以内など具体的な数字を自分に課すことで集中力とやる気を持続させます。中学生はまだ肉体的、精神的に未熟な面があり、モチベーションに効果や成果が依存する側面があります。それゆえ、これを逆手に取り小さくても具体的な目標や到達点を見せることで「学習における心のあり方」を訓練できるのです。これは、友達と簡単な競争をすることでも代用できるでしょう。例えば「テストで良い点をとった方がジュースを奢る」などというようなことです。
本人達は約束してしまった手前、もう後戻りはできません。いかなる手段を用いてでも自分が勝者になる必要があるので、必死に勉強し、相手もそれをみてさらに勉強のギアをあげます。このような相乗効果もとくに若い時には強烈なエネルギーになり、成長したとき困難を解決するヒントになり得ます。
やりすぎは禁物ですが、いかなる動機でも学習のモチベーションをあげられるのであれば、活用して損はないと言えるのではないでしょうか。
まとめ
期末テストの勉強はいつから始めるのが良いか、期末テスト対策に必要な勉強時間、期末テストに効果的な勉強方法について解説してきました。定期テストは普段の学習の理解度を見るものです。定期テストの理解度は将来の入試にも直結するものになります。計画的に定期テストの勉強をして、期末テストだけではなく入試も視野に入れた学習習慣を確立しましょう。